セルフチェックインシステムの3つのタイプ

ホテルのチェックイン業務を効率化するシステムは、大きく3つのタイプに分けられます。それぞれ導入コスト、運用方法、ゲスト体験が異なるため、施設の規模や課題に応じた選択が必要です。

タイプA:自動精算機型

フロント横に専用端末を設置し、ゲストが自分で操作してチェックイン・精算を行うタイプです。現金やクレジットカードの決済機能を内蔵しており、ビジネスホテルやチェーンホテルで多く採用されています。

タイプB:タブレット設置型

iPadなどのタブレットをフロントに設置し、ゲストがタッチ操作でチェックインするタイプです。自動精算機より安価に導入でき、画面のカスタマイズ性が高いのが特徴です。

タイプC:QR事前チェックイン型

予約確認メールやSMSでQRコードを送付し、ゲストが到着前にスマートフォンで情報入力を済ませるタイプです。フロントでの滞在時間が最も短くなります。

3〜5分
従来チェックイン
1組あたり
1〜2分
タブレット型
1組あたり
30秒
QR事前CI型
1組あたり

主要5システムの比較

2026年4月時点で利用可能な主要チェックインシステムを比較します。料金は各社公式サイトの公開情報に基づいています。

システム名 タイプ 初期費用 月額 PMS連携 多言語 導入期間
aipass タブレット 要問合せ 要問合せ
室数+プラグイン数で変動
主要PMS連携 多言語対応 要問合せ
maneKEY タブレット 要問合せ 要問合せ 主要PMS連携 多言語 + AI本人認証 要問合せ
ホテルスマート タブレット 要問合せ 要問合せ 主要PMS連携 多言語対応 要問合せ
MujInn タブレット 要問合せ 要問合せ 主要PMS連携 多言語対応 要問合せ
BB 予約・ゲスト管理 QR事前CI 100,000円 20,000円〜
+ SMS配信料
フロントクルーPMS
他PMS: API連携相談可
多言語自動切替
+ パスポート自動読取
最短2週間

※ 各社料金は2026年4月時点の公式サイト公開情報に基づきます。非公開の場合は「要問合せ」と記載。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

タイプ別のメリットとデメリット

自動精算機型のメリット・デメリット

最大の強みは現金精算への対応です。国内ビジネスホテルでは現金精算の需要が根強く、このニーズに応えられるのは自動精算機型のみです。一方、端末1台あたりの導入コストが高く、複数台設置すると初期投資が数百万円規模になります。紙詰まりや釣銭不足などの物理的なトラブルにも定期対応が必要です。

タブレット設置型のメリット・デメリット

導入コストと柔軟性のバランスが良く、最も選択肢が多いカテゴリです。iPad等の汎用端末を使うため初期投資を抑えやすく、パスポートスキャンやスマートロック連携などをプラグインで追加できます。ただし、ゲストがフロントの端末を操作する必要があるため、チェックインラッシュ時の列は完全には解消しません。

QR事前チェックイン型のメリット・デメリット

フロントでの対応時間が最も短くなります。ゲストが到着前に情報入力を完了しているため、到着時はQRコード確認と鍵の受け渡しだけで済みます。専用端末が不要なため設置スペースの制約もありません。一方、事前チェックインの利用率はゲスト層によって差があり、スマートフォンを持たない/使い慣れていないゲストには従来フローの併用が必要です。

QR事前チェックインの仕組みを詳しく知りたい方へ

デモ環境で実際の操作感を確認できます

資料を請求する

施設規模別の選び方

30室以下の小規模施設

チェックインの件数が限られるため、専用端末の投資対効果が出にくい規模です。QR事前チェックイン型であれば端末不要で導入でき、月額コストも抑えられます。人手が限られる施設ほど、事前に情報が届いていることのメリットが大きくなります。

30〜100室の中規模施設

15時台のチェックインラッシュが最も深刻になる規模帯です。タブレット型を複数台設置するか、QR事前チェックイン型でラッシュ自体を緩和するかの判断になります。インバウンド比率が高い施設では、パスポート対応が自動化されるシステムを優先すると効果的です。

100室以上の大規模施設

複数タイプの併用が現実的です。団体客やウォークイン向けに自動精算機 or タブレットを設置し、予約済みゲスト向けにQR事前チェックインを導入するハイブリッド運用が増えています。規模が大きいほど、事前チェックインの利用率が全体の処理効率に直結します。

QR事前チェックインが向いている施設

すべての施設にQR事前チェックイン型が最適なわけではありません。以下の条件に当てはまる施設で特に効果が出ています。

逆に、現金精算が主体の施設や、ウォークイン比率が高い施設では、自動精算機型やタブレット型の方が適しています。

チェックインシステムの選定で重要なのは「自社の課題がどこにあるか」です。チェックインの待ち時間が問題なのか、転記作業の負担が問題なのか、人件費が問題なのか。課題によって最適なタイプが変わります。