じゃらんの口コミ削除は可能か?

「泊まってもいないのに低評価をつけられた」「事実と明らかに異なる内容が書かれている」。じゃらんnetの口コミを見て、怒りと焦りを感じたことのある支配人・担当者は少なくないはずです。

結論から言うと、じゃらんnetの口コミは条件を満たせば削除申請が可能です。ただし、「低評価だから」「納得できないから」という理由だけでは削除されません。じゃらんnetには口コミに関する独自のガイドラインがあり、そのガイドラインに違反している口コミのみが削除対象となります。

77%
返信を見て予約しやすくなると回答
70.9%
オンライン評判が宿泊先選定に影響

出典: TripAdvisor「Management Response Study」(2019年)、MARA Solutions「Online Reputation Survey」(2024-25年)

削除申請が認められるケース・認められないケース

削除が認められやすいケース

削除が認められにくいケース

削除申請の手順

ステップ1: 該当口コミの内容を記録する

削除申請の前に、該当する口コミのスクリーンショットを保存し、どの部分がガイドライン違反に該当するかを整理します。「いつ・誰が・何を」のポイントを明確にしておくことで、申請がスムーズになります。

ステップ2: じゃらんnet施設管理画面から申請する

じゃらんnetの施設管理画面にログインし、該当口コミの「お問い合わせ」または「報告」ボタンから削除申請を行います。申請時には、ガイドライン違反の具体的な理由と、事実関係を説明する根拠を記載します。感情的な表現は避け、客観的な事実を中心に記述してください。

ステップ3: リクルートの審査を待つ

申請後、じゃらんnet運営(リクルート)側で審査が行われます。審査期間は通常1〜2週間程度です。審査の結果、ガイドライン違反が認められれば口コミは削除されます。認められなかった場合は、その旨の通知が届きます。再申請は可能ですが、新たな根拠がなければ結果が変わることは稀です。

削除申請中も口コミは公開されたままです。申請結果を待つ間にも、該当口コミは他の利用者の目に触れます。削除申請と並行して、適切な返信を投稿しておくことを強くお勧めします。返信があるだけで、閲覧者の印象は大きく変わります。

削除できない場合の返信テクニック

現実には、削除申請が認められないケースの方が多いのが実情です。その場合、最も効果的な対処法は「返信の質」で施設の姿勢を示すことです。

悪い返信の例

お客様のおっしゃっていることは事実と異なります。当館ではそのようなサービスは提供しておらず、お客様の勘違いかと思われます。今後のご利用をお待ちしております。

この返信は、お客様を否定することで施設の正当性を主張しようとしていますが、第三者から見ると「言い訳がましい」「お客様を悪者にしている」と受け取られます。

良い返信の例

この度はご宿泊いただきありがとうございました。ご期待に沿えなかった点があり、大変申し訳なく思っております。ご指摘の件について社内で確認いたしましたところ、当日の状況について認識に相違がある部分がございました。お客様にご不快な思いをさせてしまったこと自体は事実であり、真摯に受け止めております。今後、同様のことがないよう、スタッフ間の情報共有と対応手順を見直してまいります。貴重なご意見をいただき、重ねて御礼申し上げます。

この返信は、事実の相違をやんわり示しつつも、ゲストの感情に寄り添い、改善の姿勢を具体的に見せています。これを読んだ他の利用者は「この施設はきちんと対応してくれる」と感じます。

返信で逆に評価を上げる方法

口コミへの返信は、単なるクレーム対応ではなく、施設のブランディングツールとして活用できます。

返信で意識すべき3つのポイント

TripAdvisorの調査によると、口コミに対する施設からの返信を読んで「予約しやすくなった」と回答した旅行者は77%にのぼります。ネガティブな口コミであっても、適切な返信がついていれば、むしろ施設の誠実さを伝えるチャンスになります。

出典: TripAdvisor「Management Response Study」(2019年)

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OTAの口コミに振り回されない体制づくり

口コミへの返信スキルを高めることは重要ですが、根本的な問題は「OTAの口コミに施設の評価が左右されすぎている状態」にあります。

じゃらん、楽天トラベル、Booking.comなど、複数のOTAにまたがる口コミをすべて管理し続けることには限界があります。各OTAの口コミポリシーは異なり、削除基準もバラバラです。施設側がコントロールできる範囲は極めて狭いのが現実です。

口コミ管理の限界

だからこそ、OTAの口コミだけに頼らない情報発信チャネルを持つことが重要です。

AI検索では口コミがどう反映されるか

ChatGPT、Gemini、PerplexityなどのAI検索エンジンは、OTAの口コミスコアだけでなく、公式サイトの情報、構造化データ、Web上の複数の情報源を総合的に参照して施設を推薦します。

ここが従来のOTA検索との大きな違いです。OTAでは口コミスコアが検索順位に直結しますが、AI検索では「施設が自ら発信している情報の質と一貫性」が重要な判断材料になります。

AI検索で施設が有利になるポイント

OTAの口コミ管理には限界があります。削除できない口コミ、返信しても覆せない低評価スコアに振り回され続けるのではなく、自社でコントロールできる情報発信を強化し、AI検索という新しい表示面で施設の魅力を正しく伝えていく。それが、口コミ問題に対する中長期的な解決策です。